歯ぎしり・食いしばりについて
2024年5月16日
こんにちは、衛生士の谷山です。
春らしく暖かくなってきましたね😊
今回は『歯ぎしり・食いしばり』についてお話しします。
朝起きた時に顎が疲れていたり、だるいなどの症状はありませんか?
それは、夜中の歯ぎしりや食いしばりが原因かもしれません。
また、就寝時だけでなく日中の歯列接触癖(集中している時などに上下の歯を嚙み合わせてしまっていること。通常上下の歯は約1~3㎜程度離れている)が原因でお口や体の健康に影響を及ぼしていることがあります。
歯ぎしり・食いしばりは3つに大別されます。
①グライディング⇒ギリギリと歯をすり合わせる(歯ぎしり)
②クレンチング⇒上下の歯を強く噛みしめる(食いしばり)
③タッピング⇒カチカチと歯を素早く打ち鳴らす
歯ぎしり・食いしばりを放置すると、様々な不快な症状を引き起こしてしまう恐れがあります。
【口周りの不調】
・顎関節症(主に歯ぎしりが原因の場合が多い)
・顔の変形(片側だけの食いしばりをしている人が一番危険です)
・顎周りの筋肉疲労(顎がだるいなど)
・骨隆起(一部分の骨が膨らんでこぶ状になったもの)
・知覚過敏(歯の表面のエナメル質が剝がれ、内側の象牙質の露出が原因で起こります)
・歯の破折
・歯周病の悪化(歯を支えている顎の骨に負担がかかり、骨の吸収が急激に進みます)
【体の不調】
・頭痛
・肩こり
・めまい
・全身の倦怠感など
歯ぎしりや食いしばりは一種の癖なのですが、ストレスの代償行為と言われています。
ストレスを感じると、発散させるために歯ぎしりや食いしばりをしてしまいます。
精神的なストレスは歯ぎしり・食いしばりを強くする原因の1つです。
【対処法】
①スプリント療法
歯ぎしりや食いしばりを無理に止めることはストレスの発散を妨げるという見解もあるため、現在では就寝時に『マウスピース』をつけることで歯や顎へのダメージを軽減します。
②ストレスの発散
③自己暗示療法(歯列接触癖に有効)
歯列接触癖による日中の食いしばり対策は、まずは自分で気が付くことです。時々意識して食いしばっていないか確認してみましょう。もし気が付いたら、顎の力をぬいて上下の歯をはなしてみてください。何かに集中している時に起こしやすいので、ご自身でくいしばらないように常に暗示をかけるようにすることもコツです。
何か気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。